いわゆる「差別語・不快語(『らい病』を含む)の見直し

2010年7月12日

身体的な弱さを表す語として従来使われていたもの、例えば「めくら」「おし/つんぼ」等は、「目の見えない人)/盲目/盲人」「口のきけない(人)/耳の聞こえない(人)」などに変更されました。それは、原文において差別や侮蔑の意味が含まれていないと判断した―殆どがそうですが―場合としました。しかし、これらの変更のために、個所によっては訳文が説明的、冗漫になり、新たな課題を今後に残したものもあります。

急を求められつつ困難であったのは、ヘブル語「ツァラアト」・ギリシャ語「レプラ」に相当する日本語を見いだすことです。わが国では一般にハンセン病への差別を含めて「らい病」の語を使い、今日では完治するこの病を長きに亘って不当に隔離し、元患者の人々に深い苦悩を強いてきたことから、訳語の変更を求める声の高まる中ではありながら、ふさわしい語を見いだすことは大変に難しいことでした。諸教会へのアンケートをも参考にしながら、ようやく「ツァラアト」「ツァラアトの者・人」「ツァラアトに冒された(者・人)」とすることになりました。詳しくは「改訂第三版あとがき」及び逐次発表予定の改訂版全般に亘る解説をご覧いただきますよう、お願いいたします。

なお、このように訳語を改めても、人の心が変えられない限り、それが再び新たな差別語や不快語になり得ることを、銘記すべきだと考えます。