Q & A コーナー

Q. 新改訳聖書の特徴は何ですか

A. 「新改訳聖書とは」の項目をご覧下さい。




Q. 聖書が翻訳・出版された後に,翻訳団体の仕事にはどういうことがあるのですか

A. 聖書の改訂作業を継続するために,ヘブル語・ギリシャ語聖書本文の研究と共に,時代と共に変わる日本語の諸問題に敏感に対応できるように日頃から情報の収集を行なっています。また,読者の方々からの訳文に関する質問や要望に応えるように努めています。




Q. 新日本聖書刊行会に送られた献金は,具体的にどういうことに用いられるのですか

A. 更なる改訂のために,必要な文献資料を収集・整理・検討し,定期的に編集会議を行なって,質問や要望に応え,次の改訂に備えています。そのため,資料購入費,コンピュータなどの設備費,翻訳者や編集者や顧問等へ謝礼・日当・旅費などの他に,広報費,事務費,家賃などが継続的に必要です。




Q. 第3版では,従来の「らい病人」は「ツァラアトに冒された人」と訳されています。「ツァラアト」とは何ですか? と聞かれた場合、何と答えればよいでしょうか?

A. 聖書のツァラアトは皮膚に現れるだけでなく、家の壁や衣服にも認められる現象であり,それが厳密に何を指しているかはいまだに明らかではありません。しかし,それは「何らかの原因により、人体や物の表面が冒された状態」を描写しています。(第3版「あとがき」より)




Q. 新約で「先祖」を「父祖」と改訂されていますが、この意図することは「先祖」であれば、一般的に捉えられやすいので、あくまでも、イスラエルの系図を意識し、イスラエルの「先祖」の方がよいのではないでしょうか?

A. 第二版の新約聖書において「先祖」と訳されていたものは、今回はできるだけ「父祖」と訳すようにしました。それは、「先祖」一般ではなく、契約の民イスラエルの「先祖」と限定して「父祖」とした方が良いという考慮もありましたが、それ以上に、原語の持つニュアンスを生かすという意図のためです。「先祖」と訳されている語の多くは、原語では「父」を意味するパテールの複数形であって、直訳すれば「父たち」です。そこで、「父祖たち」と訳すなら、例えばヨハネ4:20,6:31,49,58といった個所では「私たちの父祖たち」とイエスの「父」(4:21,6:32、37,40,44,45,46,57)とのコントラストが明瞭になります。このような対照を明らかにすることで、主イエスの教えとパリサイ人/サマリヤ人の考え方の違いを容易に汲み取ることができるようになると思われます。
但し、ご指摘のあった、「先祖の律法」「先祖の神」「先祖の慣習」と訳されている使徒22:3、24:14と28:17では、原語は名詞パテールの複数形ではなく、パトゥローロスという形容詞が使われています。そのため区別して「先祖」という語を用いたのです。テモテ第2の1:3「先祖以来」もまた、「先に生まれた者」を意味するプロゴノスという語が使われているので、やはり訳において区別しました。