「中間法人」取得の意味

2010年7月12日

このような状況において、翻訳団体としての新改訳聖書刊行会が、本年4月1日をもって、「中間法人」となったことの意味は大きいと思います。これは、やがて返還される著作権の法的な受け皿としての立場が確立されたということであり、新改訳聖書の著作権が何人にも侵害されることのない権利として保護されることです。それは、新改訳聖書が持つ全ての権利が、将来の改訂・翻訳・出版においても守られるということです。

著作権を人格を持った法人に帰属させたのは、新改訳聖書が個人のものではなく、あるいは特定の団体のものでもなく、広く日本の教会の益となるために用いられるためです。新改訳聖書の翻訳の精神を法人が守るために、任意団体であった新改訳聖書刊行会の理事が中間法人社員として人格権を取得し、その精神を継承したのです。

しかし、これは聖書の翻訳を目的としている法人です。翻訳者の権利を軽んじることなく、聖書翻訳の業が継続的に世代から世代へと受け継がれていくために、この組織が健全に運営されなければなりません。

かつては、翻訳の働きは海外の主にある方々の献金によって支えられました。しかし、今や日本の教会は、自分たちの祈りと協力の中で、自分たちの教会の聖書翻訳の業を支えていく必要があります。本来ならば、次の改訂作業の準備は、印税収入をもって行えたはずですが、印税の全ては和解金立替分の返済に用いられることになってしまっていますので、「第三版」頒布による出版社側からの印税相当分等の支払いは2008年度になるまではありません。現在は、心ある主にある諸教会と個人からの献金が新改訳聖書刊行会の働きを支えています。私たちは、今から、もっと多くの教会が「翻訳」の業を覚えて、祈り、支え、育んでくださるように願っています。

どうか、皆様方のご支援を心よりお願いいたします。