新改訳2017改訂箇所FAQ

「公義」という訳語を撤廃した理由について

質問データ

聖書箇所 創世記 18章25節
年月日 2018年10月24日

質問内容

第三版で「公義」と訳されていた箇所は60箇所ありました。原語は、旧約はすべてミシュパート、新約はすべてクリシスです。しかし2017では、「公義」は一度も用いられていません。「公義」という言葉は、おそらく新改訳の造語だったのであろうと思われますが、2017であえてその造語を撤廃した理由は何でしょうか。また、置き換えられた語は、「公正」(40)、「さばき」(14)の他、「公正さ」(1)「正義」(2)「義」(2)などに分けられていることにも、何か理由があるのでしたら、教えてください。

回答

「公義」という語は、口語訳にも使用されており、新改訳による造語ではありません。ミシュパトあるいはクリシスに「公」という概念があるわけではないので、「公義」とするとニュアンスが少し異なると判断いたしました。従来の「公義」を異なる訳に訳し分けたことについては、それぞれ文脈ごとに判断いたしました。